英検集中コース

英語到達度評価において、英検への比重が益々高まっています

英検集中コースは対面/オンラインで、短期間で集中的に英検で求められている技能を身につけるためのコースです。最初に面談をして、どの程度の学習が必要かを判断させていただきます。

そして受講前に、英学塾が毎月発行しているニュースレターから、英検コラム全8回をぜひご一読ください。

Vol. 1     「今、なぜ英検を?」

最近英検対策の問い合わせが塾に頻繁に寄せられます。多くの中高で英検受験が推奨され、中には毎回の英検を受けることが義務づけられている学校もあると聞きます。2級合格を受験資格にしている大学も増え、大学付属高校の多くでは内部推薦の条件に2級合格を指定しています。英検準一級を高校時代に目指す生徒も増えつつあり、英検への比重は益々高まっています。                                 

どうしてこうなっているのでしょう。――それは文科省が生徒の英語学習の習熟度を測る指標として英検を使うと決めたからです。

―文部科学省第2期教育振興基本計画(平成25年6月14日閣議決定)において、「生徒の英語力の目標について、中学校卒業段階で英検3級程度以上、高等学校卒業段階で英検準2級程度〜2級程度以上を達成した中高生の割合を50%とすること」とされている。―

英検指導をしている私たちから見ても英検の問題はとてもよく練られています。特に準2級以上の長文問題は様々な分野のテーマを扱っており、勉強することで幅広い知識と視野を得ることもできます。では、この長文問題をちゃんと読むために何が必要なのか?どのような勉強をすれば良いのか?さらにみんなが苦手なリスニングは?などなど、これから誰もが避けて通れない英検との向き合い方について、これから何回かに分けてこのニュースレターの中でお伝えしていきたいと思います。

Vol. 2  「学校の勉強をしっかりやる!」

英検で求められる英語力をどうやって学習するのか、この答えはスバリ、「学校の勉強をしっかりやろう」の一言につきます。

もし中学時代に定期テストの英語の点数が毎回70点だとすると、授業で学んだことの3割を落としたまま次に進むことになります。英語は積み重ねの教科ですから、毎回3割落としていくと英語の土台が穴だらけで高校生になってしまいます。そこから高校卒業までに求められる英検2級合格はかなり手強い。

まずは自分のテストをすべて振り返り、その穴を探して埋めるところから始めましょう。その際特に大事なのは中学の教科書。教科書を読み込み、単語や文法を徹底する。教科書を頭に叩き込む。

令和2年に新しい学習指導要領が適用されて中学の英語の難易度がぐんと上がってしまいました。わからないことがあったら学校の先生や塾の先生に聞いて、絶対に不明なままにしないこと、穴をあけたままにしないことが絶対です。

え、もう高校生になってしまった?大丈夫。高校の教科書では、中学英語を再度勉強し直していきますから、そこで「確実に」マスターしていけば、大変かもしれないけれど、必ず追いつきます。ちょうど今はテストシーズン。テストは穴を見つける絶好の機会。テストを受けた後が勝負。しっかりテストを振り返りましょう。

さて、次回以降は、勉強するにあたって、「読む、聞く、書く、話す」の4技能のうち、まずは「読める」ことが一番大事だということ、そもそも読むとはどういうことなのか、またそのことと他の3技能がどのように関連しているのかについてお話ししていこうと考えています。

Vol. 3 「音読の罠!」

数年前のこと、一人の中学生に質問されました。

「先生、私 英語の文章は読めるんだけど内容が理解できないんです。大丈夫でしょうか?」

それを聞いて私は彼女の言っていることの意味がわからず目が点になりました。          

彼女が綺麗な発音でとても上手に英語を読んでいたからです。音読を学校で勧められ素直に毎日練習していた成果です。ところが・・・この質問????                      

それまでの私にとって、「読める」とは「理解できる」とイコールでした。衝撃を受けて他の生徒たちにも聞いてみたところ更なる衝撃が・・・えーっ、理解せずに読んでた子がこんなに多く! 

左のピラミッドのように、英語はリーディングが土台。読んで理解できなければ、そこに音の習得が加わるリスニングができるわけがなく、さらに、文法や単語の知識を論理的に積み重ねるライティングもできず、それらすべてを瞬時にアウトプットすることが求められるスピーキングなんて、夢のまた夢。 

つまり英語の4技能とは、横並びで会得するものではなく、リーディングを土台にして、上に積み上げていくことが必須。反対に、それさえできれば、必ず、スピーキングまで行きつく。

では、大事なリーディングスキルの学習方法は?音読をすればいいという「音読の罠」におちいらずにすむ方法を次回でご紹介します。

Vol. 4 「わからなーい」という前に

英語学習の土台がReadingなのになぜ読むことが苦手な生徒が多いのか。

「長文読解が嫌い、だって何書いてるかわかんない」「意味不明な単語が多すぎて意味がわからない」という声が多く聞かれます。なんとなくこんな意味かなー?でよしとしながら曖昧な理解のまま音読をすると、一見スラスラ読んでいるようで実は読んでいる内容を把握していないにもかかわらず、「やった感」だけは残る、という音読の罠にハマることになります。

ではどうしたらいいのでしょうか。簡単です!単語も文法もわからなければ、「わからなーい」という前に調べること、確認すること。このシンプルなことをやるだけです。

一文一文きっちりと意味を取ることが大事なのだと知りましょう。意味が完全にわかってから、最近の教科書はQRコードがついていて音声もすぐにスマホで聞けるようになっていますから、音を確認しながら音読に取りかかります。時間と手間がかかるけれど、本気で4技能を身につけたいと思うなら、このプロセスは避けては通れません。近道は残念ながらないのです。

教科書も英検の長文もテーマが多岐に渡って知的好奇心を喚起する内容が多く、丁寧にこなしていけば知識も増えて一石二鳥。

Vol.5 みんな苦手な「リスニング」の攻略法

4技能の中でもリスニングに苦手意識を持っている生徒は多く、英検でもリスニングパートで                       ドサッと点を落としてしまう傾向がみられます。

その理由は主にふたつあります。

まずは、以前のコラムでリーディングの大切さで触れた通り、文法や単語の知識がきちんと身についていない場合。スクリプト(英文原稿)を見てもそもそも意味がわからないというケース。文字情報がなくて音だけしか情報がないリスニングではさらに意味不明。結局なんとなくわかった単語だけを拾い合わせて、「こんな感じかなー」で設問に答えてしまいます。文法と単語の勉強もリスニングには必至です。

もう一つは、文法と単語がかなり身についている場合です。スクリプトを読んでもらうとほとんど理解できるのに英語の音のルールを知らないために聞き取れない、つまりリスニングそのものが苦手というケースです。日本語と英語では発音される音が全く異なるため、ルールを知らなければお手上げです。例えば、”He said that 〜” を「ヒーセイドザット」と日本人は読んでしまいますが、ネイティブが発音すると、「ヒサダ」と聞こえるようです。なぜそう聞こえるのかは、英語の音のルールを勉強した上でリスニングの訓練をすれば解決します。

英検2級のリスニングの内容はそれほど難しくありません。基本的な文法と単語に加えて英語の音のルールをきちんと勉強すれば、あっという間に攻略できますよ。英学塾では英語の音のルールは授業や英検特別講座で教えています。みんな、頑張れー!!

Vol.6 ライティングに必要なのは…・・・

英検の指導をしていて感じるのは、リスニングは練習すればそれなりに点を取れるようになるのに、                    ライティングはなかなかできるようにならないということです。その一方でメキメキ上達する生徒もいます。

この違いは、書くネタをすぐに思いつくかどうか。2級になるとライティングのお題は社会的なものが数多く出題されます。例えば、

「若者は将来のキャリアについてもっと時間をかけて考えるべきだという意見があります。この意見に賛成ですか」(2020年度第2回)「犬や猫などのペットを飼うことができるマンションを増やすべきだという意見があります。この意見に賛成ですか」(2021年度第3回」

さて、これに対してすぐに日本語ででも、筋道を立てて自分の考えを書けるでしょうか。「ええっ?こんなこと普段考えたこともない。」  これが大多数の生徒の反応です。だから書くのにすごく時間がかかる。書いてもトンチンカンな内容になってしまう。おまけに単語や文法が乱れていれば、それこそ目も当てられない結果になります。

英語のライティングには「型」があり、それを守ることが求められています。ただ「型」は教えてもらえばすぐにできるようになります。ですから普段から身の回りの様々な出来事に興味を持って、それに対して考える習慣を身につけておくと、ライティングが英検の得点源になります。スピーキングにも役立ちます。ご家庭でいろいろな話題を子どもたちにふってみてださい!次回はスピーキングについて考えます。

Vol.7 スピーキングって難しい……

今回はスピーキングについて考えてみます。スピーキングはライティングと同じく英語の4技能のうち「アウトプット」の分野です。                      

ライティングには型があると前回述べましたが、スピーキングにはカチッとした型はありません。それなら楽かというとそんなことはないのです。瞬時に反応しなくてはならないからです。 

例えば英検2級では、「日本では日常生活で水を使いすぎている、という人たちがいますが、あなたはこのことについてどう考えますか。」「この頃、多くの人は買い物をするときに現金を使いませんが、あなたはこれをいいことだと思いますか。」(2000年第2回)と、かなり複雑な質問をされます。ライティングなら考えをまとめてから書く時間がありますが、スピーキングにはありません。

だからまず、前回のコラムでライティングについても述べた通り、「普段から身の回りの出来事に興味を持って考える習慣をつけておくこと」が何よりも大事です。そのためには普段から家族でいろんな話題について話をするのが絶対的に近道です。

加えて、相手が何を言っているのか、そもそも質問が聞き取れなければ答えられないので、リスニング力は必須です。正確に質問を聞き取った上で自分の考えをきちんと表現する。そのためには、単語と文法といった基本ができていることも大前提です。時制の一致や正しい単語の選択など、複数のことを一瞬で行なう必要があることが、スピーキングを難しくします。

こうして4技能を考えてみると、4技能のうちスピーキングが一番難しく、そのためには、リスニング・ライティング・リーディングと、確実に力をつけていることが必要だといえそうです。

英検に向けてのコラムではありますが、英語はあくまでも「コミュニケーション・ツール」。このツールを身につけるための勉強そのものが、自分の幅を拡げていくことと同意語だと言えそうですね。そのためにも英検はとてもよくできている試験です。どんどんチャレンジしていってほしいと思います。

Vol.8 英語はやっぱり土台が大事

このシリーズでは英語の4技能のそれぞれについてどのように学習したらよいのかを考察してきました。 

今回は今までの内容を簡単にまとめてみようと思います。

最初に、前回の記事の中でスピーキングの質問内容の出典が2000年第2回となっていましたが、正しくは2022年第2回でした。 謹んで訂正させていただきます。

さて、今までのコラムをまとめると:全ての土台は単語と文法です。 

この基礎が構築されていないとどんなに頑張っても英語を読んだり聞いたり書いたり、ましては話したりすることはできるようにはなりません。ですから、まずは学校や塾の授業で文法を真面目に勉強してできるだけ多くの単語を覚えましょう。

それに加えて社会的・文化的な幅広い知識を蓄えておくことが必要です。普段から世の中の様々な事象に興味をもち視野を広げておくことが本当に役に立ちます。

このようなしっかりした土台があればその上に英語の4技能を確実に建てていくことができます。

もうひとつ重要なこと、それは日本語と英語は音が全く異なるということ。ですから英語の音のルールを学習することは必須です。 そうすればリスニングもできるようになりますし、スピーキングで相手の話すことが聞き取れます。英語ができるようになるってたいへん!! 

でも、英検に合格するため、大学受験を乗り切るため、さらにその後も・・・・。勉強を続けていけば、視野が広がり行動範囲が広がり、楽しいことがいっぱいありますよ。ぜひ頑張って勉強して欲しいと心から願っています。

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